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Kindleストアが25日にスタート! 電子書籍とそのリーダーである『Kindle』の魅力に迫る! [ニュース]


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Amazon.co.jpは24日に、『電子書籍リーダーであるKindleシリーズ』を日本で販売することを発表した
同時に、25日からKindleストアを日本でも稼働させることを発表しており、こんごの出版業界などにどのような影響を与えるのか、注目したいところである
電子書籍のリーダーとして機能する電子端末Kindleは、日本国内で販売されるシリーズについては「Kindle Paperwhite」と、タブレット端末「Kindle Fire HD」「Kindle Fire」の各3種類となっている


米国では2007年には既に電子書籍のリーダーであるKindleとKindleストアが稼働しており、2011年にはカラー液晶搭載の『Kindle Fire』を発表している
ということで、日本ではかなり遅れての電子書籍ストアの到来となるわけである
これが、日本における『アメリカの黒船』になるのかどうかは、Kindleストアの充実ぶりやKindleシリーズの性能いかんにかかっていると思われる
ただ、ここで注意したいのは、Amazonは『PCやMac、iOS端末、Android端末向けにもKindleアプリを提供している』という事実だ
つまり、Kindleストアそのものは『専用のKindleシリーズでなければ利用できない』というわけでは当然ない
とはいえ、Kindleは当然書籍を見るために特化したつくりになっているはずなので、可能なら書籍リーダーとして開発されているKindleを購入して、Kindleストアを堪能したいところである


ちなみに、Kindleストアは電子書籍と紙媒体の書籍の値段の違いが表示されるようになっており、電子書籍が元の書籍よりどれくらいやすいのかを比較しながら購入できるようになっている
それでは、電子書籍リーダーであるKindleシリーズの性能についてだが、基本的には『Fire』系統がカラー液晶搭載タイプであり、他のものは高解像度重視である、と思えば日本用のKindleの場合は特に問題ない
つまり、『日本語は感じなどの形が複雑なので、高解像度の端末でないと綺麗に見れない』から、電子リーダーのKindleシリーズで日本で販売されているのは、『「Kindle Paperwhite」「Kindle Fire HD」「Kindle Fire」』の3種類だけなのである。ちなみに「Fire HD」は当然ながら「Fire」の上位版と思われる


これを理解した上で、値段などを見て自分にあった電子書籍リーダーを選択してほしい



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アップルが新iPadとiPad miniを発表! iPad miniとgoogleのnexus 7を比較する! [ニュース]


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iPad miniがアップルから正式に発表されたのは、アメリカ時間の10月23日のことである

本来googleのnexus 7は今回アップルから発表された新iPadの前の機種に対抗して発表されたモデルである
そのため、nexus 7の本来の仮想敵はおそらく、もはや前世代とつく方のiPadではあることは念頭に置いていただきたい
ただ、それでもnuxus 7と性能的に最も競合すると思われるのがiPad miniだと思われるので、この2つを比較していきたい

今後タブレットの購入を検討されているなら、特にこういった内容は参考になるのではないかと思われる

まず、iPad miniの性能だが、7.9インチ4:3のディスプレイで1024×768pixelとなっている。重量はWi-Fiモデルで約300gだ 次にnexus 7の性能だが、7インチ16:10のディスプレイで1280×800pixelとなっている。重量は約340gだ さて、ここまでの性能を見てみると、単純な比較ではほぼ互角と言っていいレベルの差だといえるだろう

このあと問題なのは、値段なのである。実はこの両者、値段の差がかなりのものである
IPad miniの方はWi-Fiモデルで16Gストレージのものが約3万円である
一方、nexus 7はなんと16Gストレージで約2万円なのである

と、これだけ書くとnexus 7が値段面でかなり有利なことはうかがえるだろう
が、しかし問題はそれほど単純なわけではないのである
なぜなら、nuxus 7で使用されているOSはAndroid4.1なのである
一方のiPad miniは当然iPadと同じくiOSを使用している

つまり、搭載されているOSと使用可能なアプリに若干の違いが生じてしまうわけである
であるから、実は単純な性能比較をするわけにはいかない
OSが違うことも考慮にいれて、それを性能や値段に加味して吟味をする必要があるわけだ

個人的にnexus 7ではAndroid4.1を使用していることが逆に仇になっている部分があると思っている
実際、発売当初はFlash Playerの導入が難しいといった欠点が存在していたのだ
おそらく、iPadの性能に対抗しようとして意気込んだ結果だと思うのだが、正直な話IT業界においてあまり先進的な技術を導入しようとすると、逆に問題が発生するケースも多い
とはいえ、nexus 7発売からもう1ヶ月近くが経とうとしているため、大抵の問題はある程度は解決したか、解決に向けて調整が進んでいる頃合いであろう。さほど心配する必要はないかもしれない

iPad miniについては、あまり心配する面はないかもしれない。なぜなら、ハード面はともかくソフト面においてはあまり革新的な更新がされていないであろうからだ
こういうと、若干聞こえが悪いが、先ほども言った通りIT関係で革新的な技術を意気込んで導入すると、むしろ失敗する事例もあるので、必ずしも従来の技術を使用することが悪いわけではない
安定性と操作性は従来の通りである、と見ることも出来るわけだ


というわけで、結論としてはどちらも性能面では優秀だといえるだろう
問題なのは、性能よりは搭載されているOSの方である。それによって使用できるアプリに若干の違いが生じるということはじっくり考慮する必要がある
値段の差も問題で、約1万円の違いがあるわけだから、その点も考慮にいれた上で、自分に最適なタブレットを購入してほしい
 
 
 


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火曜曲で放送事故! 10月23日に放送されたTBS系歌番組でAKBが2回流れるなどのトラブル [ニュース]


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TBS系歌番組、歌謡曲の10月23日の放送分が、相次ぐトラブルで最後まで放送されなかった
番組は午後9時に開始されたのだが、途中から画面が静止したあと、たびたび停止するのを繰り返す、AKBが歌う曲が2回流れてしまう、などのトラブルが相次いだ
さらに、ツイッター上などでも、数分間不気味な画像が無音で流れる、といった話題が上っている


これについて、TBS広報部は「機器のトラブルにより、映像と音声が停止した。原因を調べている」とコメントしているようだ
つまり、『明確な原因は今のところ不明である』ということらしい

また、今回の件とは直接は関係ないが、フジテレビ系列で人気の長寿歌番組『HEY!HEY!HEY!』も2012年中に放送を打ち切るとされており、歌番組ではいろいろと波紋が相次ぐ年になりそうだ

これについて、少々邪推ではあるが2つの事故と出来事を関連付けて考えることも可能かもしれない
つまり、歌番組自体がCDの売り上げ減少などで、テレビ放送として採算がとりにくいジャンルになっているかもしれないということだ
そうなれば、当然機材関係などで採算の帳尻を合わせようとすると、なかなか新品の機材などと交換することが出来ない
また、若干調子が悪い機材だろうと、使える状態ならばそのまま使うといったことをせざるをえないのではないか?


2つの番組を関連付けることは、少し強引だったかもしれない
しかし、今回の放送事故の原因がなんにせよ、歌番組というジャンルそのものがテレビ局にとって厳しいジャンルになっているのであれば、今回のようなトラブルがまた起きることもあり得るのではないだろうか
少なくとも、予算が潤沢とはいかないのであれば、機材の劣化によるトラブルは避けられないと思われるからである
 
 
 



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ユースケ・サンタマリアがMC!? 『2000万円クイズ! マネードロップ』10月31日スタート! [ニュース]


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ユースケ・サンタマリアといえば、今放映中で話題沸騰の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 』などにも出演している芸能人である
ユースケ・サンタマリアは現在41歳。1971年3月12日生まれで本名は中山裕介(中山ユースケ)である
現状はともかくとして、ユースケ・サンタマリア自身はラテンロックバンドのヴォーカル&MCでデビューした、ということで、今回の起用はある意味で妥当……といえるのだろうか?


それで、肝心の番組の方だが、こちらは元々はイギリスが発祥の「ザ・ミリオン・ポンド・ドロップ・ライブ」という名前の番組が元になっている
このクイズ番組は世界各地で人気を博しているようで、世界各国でリメイクされて放送されている人気番組だ
その具体的な番組内容だが、まず出演する回答者は2人で1組である。このあたりは日本のクイズ番組では比較的珍しいのではないだろうか
その上で、出演者には賞金2000万円が与えられている。そして、正しいと思う選択肢に賞金を賭けるのだ
問題は4択問題が3問、3択問題が1問、そして最後の1問は2択問題となっている


この形式がキーとなっている回答者には最初に2000万円が与えられているのだが、当然これらは賞金を賭けたクイズに正解しなければいけないわけだ。
となると、こんどは当然賞金の賭け方に焦点が置かれるわけだ。クイズは全部で5問だから、そこでどのように賞金を配分するのか
堅実に稼いでいくのか、一発にすべてを賭けていくのか? といった回答者のクイズ以外での駆け引きも焦点に置かれるわけである


ユースケ・サンタマリアはMCであるから、当然回答者に賭け金などで揺さぶりをかけていくその上で回答者たちがどういった行動をとるのか?
単純にクイズを解いていくだけではない。そういった賭け金などをめぐる駆け引きも、この番組を盛り上げる要素である
ユースケ・サンタマリアの手腕に、注目したいところである
 
 
 


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ディズニーキャラたちが合体ロボ!? バンダイのディズニーキャラ超合金ロボが発売決定! [ニュース]


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ちなみに、この超合金ロボの発売予定2013年3月の下旬である 
しかし、このへんさすがはおもちゃの老舗企業、バンダイといったところだろうか
それとも、このコラボ企画を承認したディズニーの方を評価すべきなのだろうか?
そこらへんはいいとしても、やはりこの超合金ロボに関しては実に興味深いものがある


ちなみに、この超合金ロボの正式名称は『超合金キングロボ ミッキー&フレンズ』である。値段は1万3440円程度である
ミッキー、ミニー、ドナルドなどにのディズニー大人気6キャラに加えて、蒸気船ウィリーをモチーフにした系7キャラクターによる合体である
当然、1キャラごとにきちんと可動するように作られているようで、1キャラごとで楽しむことも可能な上で、全キャラクターを合体させることも可能なように、作られている


それだけではない。この編はさすがバンダイというところだろうが、合体した後の造形もちゃんとロボットとして比較的見目がいいように作られている
1キャラ自体もちゃんと再現した上で、合体後の見目にもちゃんと配慮してあるのだからその辺の技術力は半端なものではない
ガンプラなどのプラモデルでも分かることだが、他のおもちゃメーカーのプラモデルなどとは、バンダイのプラモデルの製作技術の違いは明らかに格差がある。圧倒的にバンダイが勝っている


他の企業のプラモデルは、そもそも未だにハメ込み部品などがうまく嵌らないことがある。プラモデルを製作するときの型の精度が不足しているのだ
バンダイでは、最近のプラモデルではそういったケース自体がとても珍しい。ほぼないといってもいいくらいの精度はある
しかも、値段は半分程度に抑えたうえでの話であるロボットの造形に関する技術力だけなら、バンダイに勝てる企業はほぼ存在しないといってもよいほどだ


というわけで、今回のコラボは、ディズニーとバンダイにとっては両社にとって有益なコラボだといえるはずである
問題は、『ディズニーファンがこのような超合金合体ロボを購入するのか?』というある意味根本的な問題点のみだ
 
 
 



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機動戦士ガンダムUC ep.6『宇宙(そら)と地球(ほし)と』の先行上映と発売日が2013年3月に決定 [ニュース]


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機動戦士ガンダムUCは、原作・富野由悠季が手掛けた数々のガンダム作品を元に、小説家の福井晴敏が独自の世界観で作り上げた宇宙世紀ガンダムの系譜の一つである
そのガンダムUCの最新エピソード『宇宙と地球と』が、来年の3月2日から2週間限定で先行上映される
ブルーレイディスクの発売日は、3月22日であることも判明した


機動戦士ガンダムUCのep.5のラストにおいて、シナンジュに登場しているフル・フロンタルと、その親衛隊であるアンジェロのアニメ版オリジナルモビル―スーツ、ローゼンズールが登場し、更に盛り上がりを見せるであろうep.6
ちなみに、アニメ版オリジナルはこれだけではなく、ep.5のユニコーンガンダム2号機、通称バンシィにアニメ版専用の追加武装である、サイコフレーム製の腕部と一体化した武装が登場している
このように、アニメ版独自のモビルスーツなども登場しだし、小説版とはまた一味違った展開を見せる機動戦士ガンダムUC
ラプラスの箱をめぐる謎も更なる広がりを見せ、ドラマもますます盛り上がっていくことだろう


本来なら、このep.6でアニメ版は完結する予定であったのだが、ep.5の公開段階で明らかに尺が足りないことが判明し、予定になかったep.7の製作も決定している。
そのため、更なるアニメ版のオリジナル展開とサプライズも他になにかあるのではないか? そういった期待も持てるために、ますます公開日が待ち遠しいことだろう
その最新エピソードの公開が決定したことで、ファンからのその日が待ち遠しいという声が聞こえるような気がする(この色は、人の心の光を受けたサイコフレームの発行色が、緑色を基調にしたものであることを示しています)
 
 
 


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ミスインターナショナルで日本人が初優勝! モデルの吉松育美さん(25)のプロフィールなど [ニュース]


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ミス・インターナショナルはミス・ワールド、ミス・ユニバースに次ぐ、世界3大ミスコンテストの一つである
ミス・インターナショナルが開催されたのは1960年からで、今年で52回目となる
今年の大会は、10月21日に沖縄県の那覇市で行われた今大会に出場した国は69ヶ国である
もちろん、このミス・インターナショナルにおいて、これまでの大会で日本人が優勝したことはなく、この大会で日本人が優勝したのは初の快挙である


この快挙をなしとげたのは、モデルをしている吉松育美(25)さんである
では、彼女は一体どういったプロフィールの持ち主なのであろうか?
ちなみに、彼女の体形は身長から171cmの、B88W61H90である。西洋人に比べると単純にスタイルのよさで勝負しては、まず勝ち目がない
彼女自身もそう判断したそうで、スピーチになにより力を注いでいたようである。今回の勝因は、スタイルのよさのみならずスピーチにおいてバランスのよい評価を得たことが要因だろうか


吉松育美さんは佐賀県鳥栖市出身で、今年の2012年3月には、鳥栖市観光大使に就任している
実父である吉松幸宏さんが陸上競技選手で、モスクワオリンピックの日本代表(ボイコットのため参加せず)だった、という経歴もあったようで、本人もスポーツが特技の一つとなっている
高校時代は陸上部で100メートルハードルの選手であり、全国高等学校総合体育大会の女子の部100mハードル走において、なんと優勝している
実父と同じく、スポーツにおいても才能を発揮できる人物であろうことは、まず疑いがない
今年の東京マラソンにも出場し、無事に完走を果たしていることから見ても、これは間違いないだろう


あと、これは若干余談になるが、東京タワーのマスコットとして、観光PRを担当する初代「東京タワーアンバサダー」にも選ばれた経歴も持っている
 
 
 


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百合のブログ小説1弾『姫君と令嬢の流儀 エピローグ』 [百合小説:ブログ小説]


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姫君と令嬢の流儀 エピローグ




 どうやら、生きてはいたようだ。とはいえ、今の状態は実に不可解といえるものではあったのだが。それでも、ここが冥土や黄泉路の類ではなさそうだとは思えた。
 大体、そういった場所が、このような寂れた廃墟の館にあるとは、聞いたことがない。おそらく、白雪が倒れた私を近くの館に運んだのだろう。中は廃墟の割には大分綺麗だったが、それでも一目で寂れていることが分かるからだ。

「おい、なんでお前が私を押し倒しているんだ、白雪?」
「……死の淵をさまよっていたあげく、助けた私に対して、開口一番の台詞がそれか。むしろ凄いな、誉めてやろう」
 慣れているからな。口には出さなかったが。こういう風に『椿』を使って倒れたときなどは、治療を白雪が行ってくれるのだが、その代償ということだろうか? 目を覚ますと白雪が私に覆いかぶさっていることが、往々にしてあるので、この光景そのものには特に驚くべきことはない
「……で、助けてくれたことには感謝しよう。おそらくあのままだとほぼ確実に死んでいたからな」
「ほぼではないだろうな。確実に死んでいただろう」
「そうか、まあそれはいい……私が負けるとは思わなかったのか?」
「私が惚れた女が、あの程度の女に負けるなど、あり得るわけがないだろう?」
 白雪の信頼は、信頼だけは実にまっすぐで、迷いも一切ない。それがとても、心地いい。
「……それはともかく、なんで治療が終わっているのに、体が動かないんだろうな?」
「ああ、動くには生気が足りんのだろう。寝れば明日には動けるようになるだろう」
「なんで、治療の時に生気を送っていただろうに、わざわざ動けない程度に調整して生気を送ってる」
「お前と情事を成すためだろ? 恥ずかしいことをいわせるでない」
「こんなときだけ上品ぶるんじゃない。というか、なぜ毎度やらしいことをする気満々なんだ、お前」
「嫌なのか?」
 白雪が、首を傾けて問いかけてくる。心底不思議そうな問いかけだった。表情は多少ふざけている感じではあるが、真剣みはまるでない。分かったような顔をしている。憎らしい。
「いいや、お前とキスするのは好きだよ」
 囁くように、白雪にだけ聞こえるように、声を出す。このような恥ずかしい言葉を言わせる白雪が、憎らしい。
「私も、お前の唇が好きでたまらないさ、令……」
 口づけは、今はまだ唇が優しく触れるような感じのもので、こちらを強引に求めてくるような、そんな激しさはない。
「毎度思ってたんだが……お前の口は、吸血鬼のくせに血の味がしなくて、生臭くないのがいいな」
「お前、姫君と呼ばれる私を相手に、そんなことを考えていたのか」
 また、口づけされた。今度は、唇に軽く口づけたあと、耳を甘噛みするようにキスしながら、今度は首筋へと移動していく。
「ちょっと待て」
「いやだ、待たない」
 白雪は即答した。一切迷いがなく、にべもない。ただ、今回は事情が事情だけに、聞き入れてもらわないと困る。
「いや、なんか父さんのコートを着ているから……」
「着ているから……?」
「父さんに、覗かれてるみたいに感じるんだよ。だから、コートを先に、ちゃんと遠くに置いといてからにしろ」
 それは、本心からだった。あと、父の遺品でもあるのだから、出来るだけシワなどが出来ないようにしておきたい。
「お前の父親は、娘とその恋人の常時を除くような、そんな下世話な人間だったのか?」
 そういいながらも、白雪は割と丁寧な手つきで、私の父のコートをゆっくりと脱がすと、比較的きれいそうな床の上に、私に見えるようにゆっくりと置いた。この辺は、割と律儀なところはある。
「ああ、後ついでに山さんへの連絡を……」
 そこまでいったときに、ようやく白雪が自らの服の帯を緩めていたことに気付いた。しゅるりと帯がほどける音が、静かな館に木霊する。
 嫌な予感がする。とても、嫌な予感がする。だが、体が動かない以上、絶望する以外の道はないのだろう。ゆっくりと、自分の胸に浮かんでくる希望を、丹念に潰していく作業を始める。
「残念ながら、私の我慢はもう限界だ」
 ああ、そうだろうな。残念ながら、白雪という女には自制や節操や貞操観念というものは、存在していないようである。まあ、これが私たちの『流儀』なのだろう……


 結局、山さんと連絡を取れるようになったのは、次の日だった。報酬などの件もあるので、外で落ち合おうと言われて、いつも落ち合っている例の場所で会うことになったのだが……
「で、昨晩は白雪さんと、一日中お楽しみだった……と?」
「山さん、張り飛ばしますよ?」
「いやいや、だって、いくらお嬢とはいえ嫌味の一つや二つ、言いたくなるでしょう。私たちはお嬢のこと心配してたんですよ?」
 それに関しては、ぐうの音も出ない。しかし、だからといって嫌味の類はともかくとして、なぜセクハラ系の発言をする必要があるのか。
 私に一番効果がある嫌味が、それだからだろう。ということは分かるのだが、認めたくはない。
「そうですね、それに報酬やらなにやらもありますし、事後処理で忙しくなることも分かってはいたのですが」
「まあ、白雪さんがわがまましだしたら、止められませんものねえ」
「分かっていただけると、助かります」
「まあ、一応決着もついたようですし、警察としても一応面子は保てましたし、事後報告が遅れた件はまあ、いままでのお嬢のお手柄に免じてということで」
 と、そこから一泊おいて、山さんはこう続けてきた。
「ところで、事後報告といえばですね、昨晩はいつもと違う場所だったわけですが、いつもより盛り上がりましたか?」
「すみません、張り倒します」
 今度こそ容赦なく、山さんの頬へ私の掌が直撃し、山さんはみっともなく、吹っ飛んでいった。



百合のブログ小説1弾『姫君と令嬢の流儀』 終




 というわけで、私の1作目となる『姫君と令嬢の流儀』は終了いたしました
 正直、1作目ということで、うまく構成が出来ていない面などがありまして、最後まで読んでいただいた方には、恐縮するばかりです。
 一応、2作目ではその辺を考えつつ、構成を改めた『より百合ップルがイチャイチャしている作品』にしていきたいと思います。

 それでは、最後になりましたが、『姫君と令嬢の流儀』を最後まで読んでいただき、まことにありがとうございました。
 
 
 
 


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百合のブログ小説1弾『姫君と令嬢の流儀 第3章 輝く夜に閃くは朱き華 4幕』 [百合小説:ブログ小説]


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姫君と令嬢の流儀 第3章 輝く夜に閃くは朱き華 4幕

 
 
 
 朱色の『呪』で構成された刃である『椿』が輝夜を斬り裂いて、更に朱く咲き誇っていく。とはいえ、これだけで終わるなどとは微塵も思ってはいなかったのだが……
(刃が、止まる!? まさか、体自体にも月の欠片で光の結晶を構成できるのか!?)
 とはいえ、光の結晶そのものは、そのまま『椿』が『呪』によって魔力に変換していくが、明らかに刃の進みが遅くなった。そのまま斬り裂いていくことも考えたが、いったん『椿』を押し止め、素早く距離を空けることを選択する。
「なめるなよ、人間ごときがぁ!」
 もはや、慇懃無礼さを装うことすらできずに、自らの傲慢な性格をむき出しにしながらも、『超越存在たる輝夜』はその所以たる底力を見せて、こちらに反撃を試みていたようだった。事前に察知で来ていなければ、止めを刺すどころか、逆にこちらが切り裂かれていただろう。
「舐めては、いないさ。舐めていたら、このようなことはしない」
 全くだ。『椿』は使用しているだけで、こちらの体力を大いに削っていく。下手をすれば、その場では大丈夫だと思っていても、その後突然衰弱して死亡する危険すらあるのだ。誰が好き好んでこのような危険をおかしたがるものか。本当なら、すぐにでも解除したいところだが、今解除すればまず間違いなく、輝夜には勝てない。
「いくぞ!」
 その言葉は、自らを鼓舞するためのものだ。正直、体力の消耗が激しいく、そうでもしないと体を動かすことが億劫になり始めている。『椿』による最初の一撃が効果的に作用しているために、相手との消耗戦で一方的に敗北するようなことは、まずないと思われるが、まだ油断できる状態ではない。
「舐めるなぁ!」
 輝夜は、そこでようやく遠距離から牽制を放つ決断をしたようだ。もっと早くからそれをされていれば、手も足も出なかったこともありえるが、相手も消耗している今なら、そこまで問題ではない。更にいうなら、相手の魔力も『呪』によて強制的にこちらの力に変換し始めている。呪いが聞いているのだ。だから、向こうもあまり時間をかける気にはなるまい。
「ハッ!」
 月の欠片と輝夜が読んでいた光の結晶たちは、多少の硬度はあるが自分の周囲に展開するのとは勝手が違うのか、『椿』の一撃で容易に砕けないほどではない。そうやっていくつも連続で飛んでくる月のかけらを、朱色の刃で砕きながら、輝夜に迫る。
「いけ!」
 輝夜が、更に牽制を放つが、見極めが甘い。密度が薄いのだ。左腕を犠牲にして接近すれば、一足飛びで輝夜を斬れる!
「だぁ!」
 気合いとともに、光の結晶を左腕に受けて叩き落とそうとする。気合いの言葉は、その痛みを乗り切るためのものだったのだが……
「箱庭よ!」
 罠があるかもしれない。そういった考えがなかったわけではないが。かといって、持久戦になればどちらが有利かはもはや明白ではなく、いちいち相手の行動すべてに罠がある、と考えて行動するだけの余裕がなかったのだ。だから、引っかかった。左腕の痛みは著しい。
 光の結晶そのものはとんできた数こそ少なかったが、叩き落そうとした結晶は一瞬で無数の光の格子に代わって、左腕をその場で拘束した。どういう仕組みなのかはしらないが、左腕自体がその場で完全に静止させられていて、動かすことが出来ない。この拘束を解くか、左腕を切り落とさなければ、おそらくは左腕の届く範囲しか体も動かせないだろう。
「ふふ、かかったわね。夜さえも輝きで満たす超越存在である私に逆らったから……」
 輝夜がなにか言いたかったようだが、こちらは全く聞く気がない。そもそも、なぜ相手を拘束しておきながら、悠長に会話をしようとしているのか。少なくとも、近しい力を有するものとの戦闘経験が少ない、程度には思っていたのだが、どうやら戦闘などに関する知識とセンスにも乏しいらしい。いちいち戦闘に関することが稚拙だ。口上になど構っていられない。
「呪え!」
 傷ついた左手の指、『血色の刃』を発動させる際に傷つけた傷口から、『椿』となった血を飛ばす。今の私は『椿』の苗床である血液を抱えて動く、『椿』の容器といっていい。『椿』はある程度は私の意思で動くので、このように傷口を開いて、そこから刃とかした小型の『椿』を飛ばすことなどは造作もない。
 ついでに、左腕の格子に接触して圧迫されている部分から、『椿』をとげ状に刃にして伸ばす。光の格子は、その刃によって、一気に吹き飛んだ。当然、その『椿』は私の肉や皮膚を突き破っている。左腕から大量の出血が始まるが、それは刃と化した『椿』を硬質化して傷口を覆うことで、強引に止める。痛みは止まらないが、出血は止まったから今のところは問題ない。
「なっ!」
 輝夜は、その指から飛んできた椿を避けることが出来なかった。『呪』による呪いによって、輝夜は魔力を失いながら、痛みに苛まれることになる。その隙を狙って、朱色の刃『椿』を振るって止めをさそうとするが、
「ちぃ!」
「そうは!」
 光の結晶によって、『椿』が致命傷を与えることは敵わなかった。光の結晶そのものは斬り抜けたものの、刃を留めたわずかな時間で、本命の斬撃は輝夜の肉を削ぐに留まった。
「なかなか……やるじゃない。人間だと思って、見くびっていたわ」
「それなら、私の場合はお前を買い被っていたようだな」
 輝夜の顔色が、怒気で彩られる。先ほどの展開で余裕ぶろうとしていたようだが、その余裕を装い続けるだけの度量は、どうやらなかったらしい。
「お前はいちいち、戦い方が稚拙だ」
「人間風情がぁ!」
 だが、実際稚拙だからしょうがあるまい。これが白雪なら、こうはいかないだろう。白雪ならこちらの様子を伺い、その目的がなんなのか、あるいはなにかの意図があっての事か、などそういったことを探ろうとするだけの、老獪さともいえるものがある。
 こいつには、そういったものが見られない。こちらの意図を探ったり、考えたりしないから、本来なら簡単に勝てる方法があるというのに、いちいち取りこぼしていく。
 こちらが輝夜を挑発した理由は、実に単純明快である。単純に、左腕から出血までしておいて止めを刺せていないから、消耗戦に持ち込まれたくなかったのだ。左腕は出血は止まっているが痛みは治まっていないし、そもそも『椿』は維持するだけで消耗していく。今は体内の『椿』によって身体能力が強化されているが、その代償は体力そのものを削いでいくから、追いかけっこなどをするのには、ひどく向かない。
 もはや、相手に接近することも億劫なのだ。牽制をいちいち放たれると面倒だし、それはこちらの様子を観察すれば直ぐに察しがつくはずなのだが。にも関わらず、怒気で我を忘れた輝夜は、そういったことに感づく気配すらない。これを稚拙と言わずしてなんというのか。
「おおぉぉぉ!」
 この攻防で決めるという覚悟の咆哮をあげながら、最後の大勝負にうって出る。ここで決めないと、おそらく消耗戦になって、こちらから大勝負を仕掛ける余裕がなくなる。だから、ここで勝負に出る。そうしなければ、勝利を自力で引き寄せる機会を失うだろう。

 短刀を投げる。『無明』となずけられた父の短刀。それが私の手から離れ、緩やかに放物線を描きながら、輝夜に迫る。

「ハッ!」
 輝夜は鼻で笑いながら、それを躱した。『完全にこちらの狙い通りに』
 そう、ぎりぎりで体勢を崩せば避けられる、そういう風に投げたのだから、当然多少体勢を崩せば躱すことが出来て当然だ。だから、こちらの読み通りに体勢を崩した以上は、『これは絶対に避けられない』
 白雪なら、おそらく腕などを犠牲にすることで、躱さずに被害を抑える方法を選んだだろう。輝夜はそういった戦闘に関するセンスに欠けているようだから、そういったことが出来なかった。
 ゆえに、負ける。

「お前の負けだ」
 一足飛びに、輝夜を逆胴で薙いでいく。両手で握りしめた、『出血を利用して血で作った朱色の剣、椿』でだ。

「ふん、左指から血を飛ばしたところは既に見ただろうに。なんで短刀がないと、『椿』で斬りつけられないと思った?」
 その言葉を、輝夜が聞いていたかどうか。『椿』による斬撃は今度は光の結晶で邪魔されることもなく、輝夜を斬り裂き、そして『呪』が咲き誇る。植物の椿の花は、ぼとりと落ちるというが、その名通りにというべきなのか。輝夜の上半身はぼとりと、椿の花のごとく地面に落ちていった。その肉体も、『椿』の『呪』の呪いで遠からず喰いつくされるだろう。


「見ていたか、白雪。約束通りだ。勝った……ぞ」
 それだけをいうのが精一杯だった。もう『椿』を維持するだけの体力も、残されていない。出血を止めることを忘れたために血がまた出始めているが、もはや意識を保つだけの余裕もない。
 自分の体が地面に向かっていくことを感じながら、そのまま意識を闇へと手放していく。
「馬鹿が……!」
 白雪が、切羽詰った感じで、そう叫んでいるような声が、聞こえた気がする……



エピローグ へ続く

 
 
 



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オリオン座流星群2012年10月21日が極大となりピーク 21夜も観測できるかも! [ニュース]


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オリオン座流星群は、他の流星群に比べて比較的明るく観測しやすい流星群であり、毎年10月19日から23日の間に東の空で見られる
今年の2012年10月のオリオン座流星群のピークは、21日の13時である。ただし、日本ではその時間は昼間なので、観測自体は21日の夜から22日の夜明けまでがよいだろう

オリオン座流星群は、母天体はハレー彗星であり、約3000年前の塵が原因で観測される
比較的速度が速いことが、明るく観測しやすい理由である。また、オリオン座流星群の名の通り、オリオン座の中でふたご座との境界付近に放射点がある
観測点が分かり辛い場合は、オリオン座とふたご座をまず探してみるといいだろう
観測するためにもう一つ必要な要素として、天気があげられる。そのため、ウェザーニュースなどで夜の天気予報を確認した方がいい
こちらで確認した限りでは、21日の夜は西高東低の気圧配置となる関係で、太平洋側と西日本側は晴れるために特に問題はないだろう
問題となるのは、北から東日本にかけての日本海側である。こちらは、曇りや雨など若干観測には不適格な天気の場所が多くなるようだが、一応雲の隙間から直に見ることも出来るかもしれないので、この場所に該当する方は慎重に天気と観測点を割り出した上で、直に観測をするかどうかをよく考えた方がいいかもしれない

近年は、観測自体は他の天文台などでも行われているので、動画で良ければ天文台などのホームページで動画配信が行われる予定がある所もある
今晩の天気予報や雲の配置などから、観測に適さないと判断した場合は、動画などでオリオン座流星群を見るという方法を選択した方が賢明だろう。
場所によっては、適した観測場所からの生放送による配信もあるかもしれない天気予報で曇りや雨になっている地点の方は、そういったホームページの配信場所をチェックした方が賢明だと思われる

とにもかくにも、今年のオリオン座流星群のピークは、10月21日の夜からだと思われる天体観測に興味がある方は、ぜひ事前によく確認をして、後悔のない天体観測を楽しんでもらいたいものである
 
 
 


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