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世界新記録を打ち立てた、高度3万9千メートルからのスカイダイビング [ニュース]


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最近話題のノーベル賞とは少し毛色が違うものの、世界新記録と世界の科学の進歩に貢献する大記録が打ち立てられた
スカイダイビングによる、約3万9千メートルからのスカイダイビングである
この記録を打ち立てた立役者は、オーストリアのフェリックス・バウムガートナーである

この世界新記録であるが、具体的になにが凄いのか少し考察してみよう
まず、この高度からの降下については、そもそも高度3万9千メートル付近の温度に問題がある
太陽光による輻射熱は凄まじいものがあるし、かといって太陽光がない場所だと温度が凄まじく低いために、凍傷になるおそれもある
ということで、生きている人間がここにたどり着くというだけで、実は既に十分難しいことなのである
難しいだけですめばいいのだが、ここから自由落下するとなると、さらなる問題がいくつも考えられるのだ

大気による摩擦熱はよく聞く話である。実際には断熱圧縮と呼ばれる現象の方がよほどおそろしいのだが、だからといってこちらも関係ないということはない。大気摩擦による熱だけで、人間を殺すには十分なのだから
付け加えると、大気が熱の供給がない状態で圧縮される現象を断熱圧縮というが、高速で大気中に落下する人間や隕石などの類だと、熱の供給量よりも圧縮の方が大きいために、やはり断熱圧縮が発生することになる

この断熱圧縮は、摩擦と同様に落下するものの熱量を大きく引き上げる。というよりも、実は摩擦よりもこちらの方が熱の発生量が大きいらしい


だから、これらを防止するためには、強力な防護服を用意しなければならない。これらの熱の上昇にも耐えうるだけの防護服を用意するわけである
この施行実験については、練習も兼ねてもう少し低い高度から何度か試されたらしい。
その過程で問題が発生すれば、それを改善するというプロセスによって、防護服の性能が向上していくのである

つまりは、この一見すると無謀ともいえる試みではあるが、ノーベル賞とはまた一味違ったプロセスで人類の科学的な進歩にも関わる事情があるのだ。
今回の成功は、同時にこのスカイダイビングを成功させうる性能を持った、防護服が科学技術によって作成できたということをも意味しているのである。
高高度での活動についても、このミッションによって得られたデータが活かされることになっている。

今後の科学的技術の進歩への期待も込めて、このような試みについても注目してみるのもいいだろう
 
 
 


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